3月4日(火)

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シュガー揚げパン 牛乳 ペンネのトマトソース ブロッコリーと豆のサラダ

 

今日は大藤小学校の給食で人気メニューの一つ「揚げパン」です。揚げパンは、昭和30年代頃から、学校給食に登場し始めました。当時、給食で残ったパンを休んだ児童生徒に届けていましたが、時間が経ち、パンが固くなってしまいました。その残ったパンを、おいしく食べられるように考えられたのが、「揚げパン」です。砂糖をまぶしてあるので、食をとりまく環境が厳しい時代には、栄養価が高く貴重な食べものとして重宝されていました。もちろん、現在は、衛生面を考慮して給食を持ち帰るのは禁止されています。

今では、シナモンやきなこ、ココアなど、いろいろな味の揚げパンが作られています。今日は、給食室で揚げたパンに一つ一つ砂糖をまぶした「シュガー揚げパン」です。

3月3日(月)

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春のちらし寿司 牛乳 ちくわの磯辺揚げ 花ふのすまし汁 三色ゼリー和え

 

今日、3月3日は「ひなまつり」です。ひなまつりは、邪気を払う力があるといわれる桃の花が咲く季節であることから「桃の節句」とも呼ばれ、女の子の健やかな成長と幸せを願う行事です。また、ひなまつりはもともとは中国から伝わってきた習慣から「上巳の節句」とも呼ばれます。古代中国は、3月最初の巳の日にお払いをする習慣があり、身についた汚れを洗い流し、身を清めて、災いや病気をまぬがれようとしました。この習慣が奈良時代ごろ日本に伝わり、やがて紙や草で人形を作り自分の汚れを移し、川や海に流す「流しびな」という習慣になりました。その後、人形も装飾的になり、平安時代、貴族の娘たちの人形ごっこ、「ひいな遊び」とが結びついて、ひな人形を飾るようになったそうです。おひな様にお供えする「ひしもち」の3色にはそれぞれ意味があり、桃色は桃の花を表して健康を祝い、白色は残雪の清らかさ、緑色は春に芽吹く若葉の色で、生命力の強さを表しています。今日のゼリー和えも、ひしもちの色にちなんだものです。

2月28日(金)

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麦ごはん 牛乳 ハヤシライス 福神和え フルーツゼリー和え

 

今日はハヤシライスに使われている「トマト」についてです。トマトはアンデス山脈が原産とされ、アメリカ大陸の発見以降、ヨーロッパに広まりました。日本へは江戸時代に入ってきたようで、当時は「トマト」ではなく「赤茄子」と呼ばれました。当時のトマトは食用ではなく観賞用で、実の部分には毒があると考えられていました。トマトに毒があると考えられていたのは日本だけの話ではなく、ヨーロッパでもはじめは有毒植物だと考えられていたのです。これは、ヨーロッパに自生するナス科の植物に、「ベラドンナ」という有毒草があり、この実がトマトと似ていたからです。トマトが観賞用から食用に変わるまで、かなりの時間が必要でした。ヨーロッパでの食用化は18世紀ぐらいからとされ、品種改良が進むとともに一般化していきました。日本で食用化されたのは明治時代以降、だいたい19世紀ぐらいと考えると、たった100年ほどの間で、世界中に広まったといえます。

2月27日(木)

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ごはん 牛乳 揚げさんまのみぞれがけ じゃがいものさっぱりサラダ 沢煮わん コーヒー牛乳の素

 

今日はクイズを出します。よーく、考えてください。

では、問題です。昔、食料不足のときに役立った食べ物で、男爵、メークイン、キタアカリなどたくさんの種類があります。さて、この食べ物は何でしょう。次の三つの中から一つ選んでください。

 

①さつまいも  ②とうもろこし  ③じゃがいも

 

答えは③のじゃがいもです。じゃがいもは、フランスでは「大地のりんご」と呼ばれています。なぜこのように呼ばれているかというと、りんごのように、ビタミンCやカリウムがたくさん含まれていて、野菜の少ない冬に野菜や果物のかわりになる食品だったからです。今日はそんなじゃがいもをサラダにしました。しょうゆとさとう、酢、ごま油で作った手作りドレッシングで和えました。献立名の通り、マヨネーズで和えたポテトサラダよりもさっぱりした味わいになっていますよ。

2月26日(水)

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ごはん 牛乳 ビビンバの具〔肉と卵・ナムル〕 ビーフン入りわかめスープ 手作りミルクゼリー

 

今日は、みなさんを動かしている力の源についてのお話です。みなさんが勉強や運動をしたり、たくさん遊んだりできるのは、なぜでしょう? それは、みなさんが食べている食品の中に栄養素が含まれていて、体の中で消化されてエネルギーを生み出すからです。そのエネルギーを使って、みなさんは元気に活動することができるのですね。とくに、エネルギーのもとになるのは、黄色のグループに入る食べ物です。米やパン、めん、いもや油などです。食べすぎはよくありませんが、成長期であるみなさんには大切な食べ物です。授業に集中できるように、とくに朝ごはんでは欠かさないようにしましょう。

ちなみに、今日の給食の中に、ごはん以外で米から作られたものがあります。何かわかりますか? 答えは「ビーフン」です。米から作られるビーフンもエネルギーのもとになる食べ物です。今日は、炒めて使うことの多いビーフンをスープに入れました。炒めた時と少し違う食感を味わって食べてくださいね。

2月25日(火)

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中華めん 牛乳 しょうゆラーメンの汁 豆腐の中華風和えもの ちっちゃいシナモン揚げパン

 

料理をおいしくするのにかかせないのが「こしょう」です。こしょうは、古代ギリシャ時代からヨーロッパで使われていて、古くなった肉の臭いを消す、肉が腐るのを防ぐ役目をする、食中毒を予防するなど、とても大切なものでした。

アメリカ大陸を発見したイタリアの探検家クリストファー・コロンブスも、こしょうなどのスパイスを手にいれるためにインドを目指して航海にでたのですが、インドには到着できず、アメリカ大陸を発見するという結果となり、こしょうではなく、唐辛子を発見しました。

こしょうは、日本には奈良時代に中国から伝わりました。その頃のこしょうは、気分をすっきりさせる薬のかわりに使っていたようです。また、天皇や身分の高い人たちしか手にいれることのできない珍しいものでした。今では、どこの家庭でも使われている「こしょう」にもいろいろな歴史がありますね。

2月21日(金)

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ごはん 牛乳 津ぎょうざ ひじきの炒め煮 盆汁

 

今日は、郷土料理献立の日です。今月は「三重県」です。「盆汁」と「津ぎょうざ」の紹介をします。盆汁は、里いも、だつ(里いもの茎)、にんじん、ごぼう、なす、油揚げ、枝豆、かぼちゃなど、7種類の野菜を用いた三重県の郷土料理のひとつで、別名を「七色汁」と呼ばれます。昔はお盆に殺生をしてはならないとされていたため、その間は肉や魚は食べず、代わりに栄養たっぷりの盆汁が作られたといわれています。現在は「だつ(里いもの茎)」があまり出回っていないこともあり、赤いだつの代わりに「みょうが」を入れる家庭が多いようです。

「津ぎょうざ」は、1985年ごろの小学校給食が発祥の三重県のご当地メニューです。津ぎょうざの定義は2つあります。それは、「直径15㎝以上の皮を使うこと」と「揚げてあること」です。これは、給食として職員が一つずつ手作りする手間を考えた時に、大きいぎょうざを作り、一個で満足してもらおうと考案されました。そして、低温でじっくりと揚げていくことで、大ぶりなぎょうざも中までしっかりと火が通るようにしてあります。学校給食としてたくさんの量を調理できるよう、焼きではなく揚げになったという理由でもあるそうです。大きな「津ぎょうざ」を味わってくださいね。